これまでの記事では、SQLの具体的な構文や、AIを部下として使いこなすための考え方など、少し硬めの「技術や仕事」の話をしてきました。

今回は少し趣向を変えて、実際にITスキルを身につけた先にある「生活」の話をしてみます。
「在宅でデータ処理やプログラムの仕事をするって、具体的に毎日どんな風に過ごしているの?」
「中高年から始めて、本当に体力的に無理なく続けられるの?」
ネットを開けば、若いフリーランスが
「朝は遅めに起きて、カフェで優雅にパソコンを開いて…」
といったキラキラしたライフスタイルを発信しています。
私もそうなれるのかな、と思った時期もありました。
はっきり言います。
私はそうではありません!
ま、個人差も好みもあるので、やろうと思えばできるかもしれませんが、私の毎日は地味です。
でも、充実はしていますよ。
時間の縛りが少ないので。
40代・50代にとっては、それでいいのでは?そうじゃないですか?
今回は、数々の現場を見てきた私が、在宅でデータ処理やプログラミングを請け負う人間の
「地味で、リアルで、それでも圧倒的に快適な1日のルーティン」
を包み隠さずお話しします。
ネットで見かける「優雅な在宅フリーランス」の嘘
まず、夢を壊すようですが、現実の在宅ITワークの姿からお伝えします。
お洒落なカフェでノートパソコンを広げて仕事を長時間をやるなんて、お勧めしません。
周りの雑音は気になるし、Wi-Fiのセキュリティは心配だし、お金はかかるし、ついつい甘いものを食べたりしたら、肥満や糖尿の心配がぁ・・・→私たちには切実な問題!
何より「椅子の高さ」が仕事用になっていないので、1時間もすれば腰と首が痛くなってギブアップです。→私たちには切実な問題!パート2
在宅ワークの本当の戦場は、カフェではなく「自宅の、自分が一番座り心地の良い椅子と机」です。
派手さは一切ありません。
服装はジャージや部屋着です。着る物に迷う必要がない生活って、自由!
この「誰にも見られない、着飾る必要もない地味な空間」こそが、大人の在宅ワーカーにとって最高の聖域になります。
60代・私の「リアルな1日のタイムスケジュール」
体力をすり減らさず、自分の歩幅で成果を出すための、ある1日の現実的なスケジュール例です。
- 07:00〜08:30 【起床・朝の準備】
ニュースをチェックしながら、パンとコーヒー。頭の中でその日の予定を確認します。
電車が止まっていても、天気予報が雨でも、出かけなくていい or 出かける予定を変えられる生活に、ありがたさを感じます。
日によっては、10時すぎまで外で散歩や用事。 - 09:00〜12:00 【午前の部:集中ワーク】
頭が一番冴えているこの時間帯に、頭を使うSQLの組み立てやプログラミング。
ノッている日は13時くらいまで延長することも。 - 12:00〜13:30 【昼休憩】
昼食はしっかりとります。
そして、私は眠くなるので、我慢せずに30分ほど寝ます。 - 13:30〜17:00 【午後の部:のんびりワーク】
スッキリした頭で、午前中の仕事のチェックや、次の準備。
疲れてきたなと感じ始める頃に、単純なデータ入力のチェックや、調べ物、クライアントへの丁寧な進捗連絡など、頭をあまり使わない作業に移ります。
15時のおやつはとったりとらなかったりですが、食べすぎと甘いものには注意してます。
ドーナツとか好きなんですけどねーーー、週1厳守です! - 17:00 【本日の業務終了】
基本的には17時で切り上げます。
ダラダラ残業はしません!と言いたいところですが、夜までやってしまう日もあります。
納期が近かったり、思わぬトラブルで進まなかったりの日は。
私は「早めに早めに」がモットーなので、早く安心したいのですよね~。
でも、調子がよくない日は17時前でもスパッとやめます。
そして、睡眠は6時間以上はとるようにしています。
いかがでしょうか。
案件や体調、家の都合によって多少変化しますが、こうして書くと、地味なルーティンですよね。
でも、ここには
「理不尽な上司からの突発的な呼び出し」(またか、と思うよね)も、
「無意味で長い会議」(みんな無駄だと感じてるのになくならない)も、
「家にまっすぐ帰りたくない同僚との付き合い」(わたしゃ帰りたいんだよお)も
まったく存在しません。
静かで、自分の意思だけでコントロールできる時間です。
在宅ワークを長続きさせるための、地味だけど絶対必要な3つの時間管理術
会社という「強制力」がない在宅ワークでは、自分で自分を管理する必要があります。
私が実践している、40代・50代のための時間管理のコツは3つだけです。
椅子と作業環境には、1円でも多く投資する
在宅ワークで一番の敵は、ライバルでも納期でもなく「腰痛」と「眼精疲労」です。
腰が痛くて座っていられない!
目がチカチカしてディスプレイを見るのが苦痛!
経験者ならわかるでしょうが、これでは、いくらスキルがあっても仕事になりません。
パソコンのスペックを上げるよりも先に、まずは1万円、2万円高くても、腰をしっかり支えてくれるワークチェアを買ってください。
目に優しいディスプレイにして、姿勢が悪くならないように環境を整えてください。
これが、40代・50代の在宅ワークの生存率を一番左右します。
「今日やらないこと」を朝一番に決める
自分一人で作業しているだけに、進捗管理は大切です。
ついついやり過ぎてしまうこともしばしば。
だからこそ、朝にたとえば「今日はこのデータの集計だけ終わらせたら、後の仕事は一切やらない」と、終わりのゴールを明確に決めておくのです。
ダラダラと画面を開き続けないことが、脳の体力を守る秘訣です。
予定より早く終わったり、逆にうまくいかなくて進まなかったり、
最初のうちは「自分への見積もり」がずれることも多いでしょう。
場数を踏んで、慣れていくと、だんだん掴めるようになります。
クライアント(発注者)への連絡は、あえて「一呼吸」置く
メールの返信が早い人は重宝されますが、常に受信箱を気にしている必要があります。
これは実に非効率。
私は特に、朝の集中している時間は、メールの画面を閉じるようにしています。
クライアント(発注者)への報告や連絡は、緊急時を除けば、1日1回でOK。
(何日間も進捗報告しない人もいるのですから。進み方が良くないと、そうなりがちだけど)
先方の質問に答えるにしても、「脊髄反射」せずに、意図を十分に汲み取ってから冷静に返す方が、かえって信頼してもらいやすい。
(繰り返しますが、緊急時は臨機応変に)
「毎日この時間に報告する」など、自分のルールを決めておき、丁寧で正確な文面を返すことに集中したいですね。
この「40代・50代の落ち着いたテンポ」は、発注者側に大きな安心感を与えます。
在宅データ処理・プログラマーの仕事ならではの「気楽さ」
数ある在宅ワーク(ライティングやデザインなど)の中でも、なぜ私が「データ処理(SQLやスクリプト)」のルーティンを気に入っているのか。
それは、「データは嘘をつかないから」です。
文章を書く仕事やデザインの仕事は、どうしてもクライアントの「好み」や「主観」に左右されやすく、せっかく作ったのに「なんかイメージと違うから直して」と言われるストレスがあります。
しかし、データの集計やシステム構築は、「数字が合っているか、プログラムが動くか」という「1か0か」の世界です。
自分の知識とAIを組み合わせて、パズルをパチッとはめれば、誰がどう見ても文句のつけようがない「正解」が出ます。
人との無駄な駆け引きや、お世辞の言い合いが必要ないこの気楽さは、一度味わうと病みつきになります。
ちなみに私は学生時代「理系」で、解答がパチっと出る、数学が好きでした。今も好き。ときどき解いてるくらい。
(なお、「好き」と「できる」は違います)
反面、ちゃんと答えが出るまで終わらない(曖昧にして、ごまかせない)厳しさもありますが。
(文系はごまかしてる、と言ってるのではありませんよ!)
まとめ:自分の時間を、自分の意思でコントロールする贅沢
在宅ワークの本当の魅力は、大金を稼いで豪遊することではありません。
「今日の天気が良いから、午後の作業は早めに切り上げて散歩に行こう」
というような、自分の時間の主導権を、自分の手に取り戻すことにあります。
これ、地味ですが、大きな魅力ですよ。
会社や年齢という枠組みから一歩外に出て、自分のスキルで静かに自立する。
そんな働き方に、少しでもワクワクするものを感じたなら、準備を始めてみる価値は十分にあります。
「自分の生活スタイルに合わせて、無理なく学べるITの環境を知りたい」
「完全在宅のデータ処理案件って、具体的にどこで探せばいいのかプロに聞いてみたい」
そう感じたら、まずは一度プロの意見をタダで聞いてみるのが一番手っ取り早いです。
私が始めのステップとして紹介しているCodeCampの無料カウンセリングでは、現役のエンジニアが、あなたの今の体力や生活リズムに合わせて、
「週にこれくらいの作業時間なら、この学習プランが現実的ですよ」
と、地に足のついたアドバイスを教えてくれます。
焦らず、見栄を張らず、あなただけの「自由で働きやすい仕事環境」を作っていきましょう。
